リスクの高い、お仕事

  • 2013/07/17(水) 11:22:55

 お泊まり会(17)が、無事終了しました

児は小学校低学年-中学年の5名に指導側が3名。


 今回最大の敵は、
とにかく暑さ! でしたね..

 5月くらいから、
この時期に、この面子での実施時には、
比較的軽いハイキングでもしようかなと思ってはいたのですが..

まさかこんな、とんでもない暑さにぶつかるとは!
という気分なのでした。
(まぁ今思えば..
もうちょっとはリアルに想定しておいてもよかった、気も)


 実施直前も、二日目に先週の..
連日猛暑日クラスの暑さと日差しにぶつかったら、
そのときは早々に諦めて、
見学系の施設に行こうと思っていました。

 初日の夜の熱帯夜っぷりだけで相当に凹みましたし、
(銭湯を出て宿泊場に至るまでに、皆汗だくだく..)
二日目当日も、朝から蒸し暑い状況で始まり..

 北鎌倉→長谷に至るハイキングコースのスタートに達する以前に、
途中の戸塚駅(私は大学時代ここに通っていた)で皆と衝動的に降りて、
ここでボーリングでもして帰ればいいかなぁ..
と半ば本気で思ったものです。


 で、実際ハイキングしてみれば、
それはそれで結構楽しかったです(笑)

 5月に独りで踏査したときには、
それなりに疲労した記憶があるのですけど、
子どもと一緒で、子どものペースで
(特に今回は、全体に
 「決して急がない!適時休憩をとる/
 命じられたら必ず水分補給する!」
 の指示を徹底していたので)

 登れば、それはそれでゆったりと、
周囲の環境や自然を楽しめるものなのでした。

 諸事情あって、これまでロクに山に行ったことのないという児も
後で 「山、超楽しい!」とか言っていました。はい。


 総じて、わざわざ怪我や事故や熱射病、
その他の各種面倒事に直面するという点では..
今回は特に、チャレンジでもあったし..
「リスクの高いお仕事」でした。はい。

 でも、そうした経験から得られるものも、
確かにありはするのです。
 運営側としては、
「リスクの部分は常に、減らしておきたい」
というのが本音ではあるのですが、
そうしてルーチンワークに終始していると、
いろいろと..精神的に淀んでしまう部分もあったりするので(笑)


その他:

・食事の摂り方というか、マナーって..
 やっぱり大事だなと思います。
 正直私自身、その種のマナーが決して良い方ではないのですけど..

 「食べ方が雑で、汚い」ということが、
 当人の評価にもたらす影響というものは..
 すごく大きいなと思います。

 最近観た、昨年公開のある映画
 (私はそれを「子育てホラー映画」と評する)
 作中での主人公の超美系少年(で、サイコパス)..
 細部まで洗練されきった所作と、
 それと対照的な..とんでもなく汚い食べ方の対比が、
 演技として、映像表現として、実に見事で(笑)
 
 食べ物を弄ぶ子も、とにかく食べ方が汚い/なっていない子も..
 (毎度のことですが、お泊まり会は指導の場ではなく、
 平素に近い様子をチェックする場。
 まぁ余りに目に余る部分については、
 最低限指導は入れていきますけど)
 
 その当人たちの人柄や性格とは別個に!
 そういう水準でのダメさを目にするだけで..
 「ほんっとに、ダメ」な感じに見えてしまうんですよね。


・日々の指導やグループ、
 合宿やお泊まり会等の関わりを通じ、
 それなりに性格や価値観、行動特性を
 理解できたと思っていた児なのだけど、
 その児が(特に行事関係では)いつも一緒に居る他児がいないことで..
 意外なほど、その行動なり動き方が、
 変化するのだなということに、気付きました。
 当人は当人なりに、その「一緒の児」と居ることで、
 これまで自分の行動や強烈な反応をある程度抑制したり、
 規制したりしていたのであり、
 そのタガが外れたことで..
 今回は児の新たな、良い部分も悪い部分も..見えてきたのでした。

 ..それは勿論ひととして「当たり前のこと」ではあるのですけれど。

  人が社会的な動物である以上、
 個人の行動が、完全に環境や周囲の他者の影響を受けないことなど..
 あり得ない。

  当方で関わる児たちは、
 一見「個性が強い」子に見られがちですが
 (能力や行動面で他者からの逸脱があるからこそ、
 当方に来ているわけで。
 それが個性なり自我の強さと受け取られることも、
 あるのだろうなとは思うのですが)
 
  私は、彼らはむしろ、
 通常の児よりも雰囲気や環境要因に
 「流されやすい」ひとたち、
 なのだよなと思います。

 (私が思うに、彼らの自我なり固有の意志というものは、
 特に突出して強いというわけでは、ない。
 その意志が「強い」と映る者についても..
 実際にはそのとき、
 「あるひとつの事物についてしか考えることができない」
 ”イノシシ(猪突猛進)”っぷりから生じたものであり、
 私は、そういう行為を「意志が強い」とは特に思わない)

  だからこそ、そういう部分での弱さを持つからこそ、
 その側面で児が「強く」なるまでの期間は..
 固有の、それなりに強固な自我をもち、
 それをもって自身を調整できるようになるまでは、
 環境の方が、当人を規制するシステムが、
 児に対し適切な性質のものであるように、
 配慮されている必要があるのだよなと、今回改めて思いました。


  真の意志の強さは、
 その種の猪突猛進/過剰な一点集中、によってもたらされるのではなく、
 葛藤:自分の意志や願いと、
 それに拮抗する現実(他者の意志とか命令とか)
 の間で、自身を調整したり妥協したり..
 
  そういった様々な関わりを経る中でこそ、
 初めて生じるものだと、私は思います。
 
  そういった形での葛藤というものを年齢相応に経ていない児は、
 いくらかしこくても有能でも人柄がよくても.. 
 最終的に様々な逆境に適切に対処できるひとには、なれない。

  そして逆境のない人生は、基本的に、ない(笑)
 というのが私の基本的な人生観なのです。
 

  一方で葛藤も逆境も..それが存在しない人生って、
 面白いかぁ? とも思うのです。
 (逆境しかない/葛藤しかない 人生というのは..
 まぁ最悪の人生だとは思います)

  私の目の前で、逆境に向き合ったり、
 葛藤する児たちの顔は..

 常に魅力的だし、私は好きです。

源氏山公園

記念写真